複雑な自動運転界隈
6月の話ですが、モビリティワーキンググループ(第10回)が開催されました。
モビリティワーキンググループ(第10回)
https://www.digital.go.jp/councils/mobility-working-group/f0ac2a23-2866-489c-847d-a9d1ed5def73
モビリティワーキンググループとは、平たく言えば「自動運転」について議論しているグループです。
「自動運転」の車の技術的課題や、関連する法整備などについて、長期間議論が続いています。
で、同会議の資料を見たのですが、改めて思ったのは「自動運転」に関連する会議体の多さ。
言い換えれば、「自動運転」を実現するにあたって、検討すべき課題の多さです。
例えば、「自動運転」と聞くと、最初に浮かぶのは技術的課題です。
どうやって運転するんだとか、人や車をどうやって認識するんだとか。
そういった『実現するための技術』に考えが及びます。
次に浮かぶのは、『万が一の場合』でしょうか。
もし事故が起きたらどうするのか。
運転手の責任は?
自動車製造メーカーの責任は?
被害者に対する補償は?
「自動運転」を実用化するためには、そのような検討も必要でしょう。
あるいは、法整備に考えが及ぶ方もいるかもしれません。
普通の車であれば、事故を起こせば当然刑事責任を問われます。
また、事故まではいかなくても、違法駐車のような道路交通法違反についても、新たなリスクが出てくるかもしれません。
このような点についても、検討は必須です。
また、課題の解決方法に対する議論も行われています。
先に挙げた『人や車をどうやって認識するのか』というテーマについては、専用の会議体があります。
この間読んだ資料では、国やメーカーが連携して、事故の情報や路面、天気の情報などを、車体間で共有するようなネットワークが議論されていました。
こういったインフラ的な部分の整備を進めることも、「自動運転」の実現には欠かせないでしょう。
と、このように、「自動運転」を実現するには、実に多くの課題や会議体があります。
私は車の免許を取っていないのでアレですが、それだけ「運転」という行為は複雑で難しく、そして危険な行為なのだと思いました。
とはいえ、人口減少と高齢化が進み、運輸業のドライバー不足も叫ばれる中、「自動運転」という技術は今後不可欠なものだとも思います。
その実現に向けて、しっかりと議論を深めてもらいたいですね。
それでは、最強の乗り物は自転車だと思っている、山本慎一郎でした。