Shinichiro Yamamoto

山本 慎一郎

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それ、ブロックチェーンの意味ある?

最近は開発も佳境に入り、中々自由な時間を謳歌するという状況になりません。
が、そんな中でも、ふとした空き時間に技術書を読んだりします。

最近読んでいるのはこちら。
「マスタリング・ライトニングネットワーク」

タイトル マスタリング・ライトニングネットワーク
ISBN 978-4-8144-0014-0
著者 Andreas M.Antonopoulos, Olaoluwa Osuntokun, René Pickhardt
監訳 安土 茂亨、中城 元臣、深田 涼太、鳩貝 淳一郎
発行 オライリー・ジャパン

みんな大好き、オライリージャパンさんの新刊(2022年12月発行)です。
ビットコインでも使われている技術ということで、また何か面白い仕掛けでも作ったのかなと思い、即決で購入しました。

まだまだ序盤しか読めてませんが、「ライトニングネットワーク」なるものは、おおよそ次のようなコンセプトのようです。

ビットコインは、取引が成立したと見なせるまで60分もかかる。
だが日常生活の買い物では、その場で即座に成立しないと使い物にならない。
60分もかかる原因は、ブロックチェーンへ記録するための時間だ。
ならば、ブロックチェーンへ記録しなくてもビットコインをやりとりできるネットワークを作ろう。

まあ、問題点についてはごもっともだと思います。
最近では、コンビニなどに行くと、非常に多くの方が電子決済を使われています。
スマホやカードをかざして音が鳴ったら終わり。
秒で終わります。

それが、ビットコインだと60分も待たなくてはならない。
そりゃあ、使い物になりません。
お昼休み終わっちゃうじゃないですか。
11時ぐらいにトイレに行く人が増えますよ、これは。

ただ、ごもっともとは思いつつ、冷静に考えると、素朴な疑問が浮かんできます。

やりとりをブロックチェーンに記録しないのであれば、もうビットコインである必要はないのでは?

投資目的でない人々が、なぜビットコインを使うのかというと、暗号理論によって自律する、どの国家にも依存しない通貨だからだと思います。
それなのに、その暗号理論の中核であるブロックチェーンを捨てる。
ブロックチェーンのないビットコインなんて、その辺のポイントカードと同じでは?
そんな疑問が、私の中に浮かんでいます。

まあ、まだ序盤ですから、読み進めたらアッと驚く技術が出てくるのかもしれません。
アレコレ言うなら、せめて一冊読み終えてからですね。
面白いトリックに期待しながら、読み進めることにしましょう。

それでは、タイトルはそれでいいのか結構悩んだ、山本慎一郎でした。

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