
分からないこそ飛び込んでみよう
先日、Ethereum(イーサリアム、ネットワークの方)のオープンコミュニティに入ってみました。
参加したきっかけは、ひとつの危機感でした。
『Ethereumを学ぶなら、Ethereumが傍になければダメだ』
さすがに、普段の業務でEthereumを使うことはまずありません。
となると、趣味や勉強として使っていくしかないのですが、何か企画があるわけではないので、どうしてもサボりがちです。
しかし、現段階のEthereumは、そんな生易しいアーキテクチャ(構造)ではありません。
従来のクライアントサーバモデルとは根本的に異なるので、一から構造を学び、必要なスタンダードを「理解」していかなければなりません。
一応、マスタリング・イーサリアムを読了したことで、基本的な概念は頭に入っていますが、初版はもう4年も前です。
4年もあれば環境は大きく変わっていますし、実際、Ethereumの基幹技術であるコンセンサスアルゴリズム(詳細は割愛)も置き換わりました。
というわけで、『コミュニティに入れば、ちょこちょこ覗くうちに少しずつ勉強も進むだろう』と考え、参加することにしました。
『まずは質問ボードのようなユーザサイドから始めて、いずれは開発者コミュニティも……』
そんな思いで質問ボードを覗いてみると、意外と私でも回答できそうな質問がちょこちょこと。
ふむ……。
若干迷いはあったものの、質問者が動かないと言っているソースコードをコピペして改造し、動作確認をしたうえで回答することにしました。
その過程で、当然Ethereumに関するプログラム(Solidityという言語です)を書きます。
まあリハビリにはなるかなと考え、公式のドキュメントなども参照しながら、動作確認まで行い、回答を投稿しました。
英語で。
余談ですが、私自身、英語に対する苦手意識は特にありません。
ただ、手振り身振りを交えて話すための英語しかできず、書くための英語には自信がないので、ちゃんと伝わるかが心配でした。
加えて、自身も勉強途中にあるEthereumに関する質問なので、間違っていないか、見当はずれなことを書いてないかも不安でした。
結果としては杞憂で、数十分後に、質問者の方から『動いたよ、素晴らしい、ありがとう!』という投稿がありました。
英語で。
とはいえ、まだまだEthereumが持つ「力」の1割も使いこなせていません。
幸い、Ethereum自体はオープンなアーキテクチャとして開発されており、各種ドキュメントも整備され、非常に丁寧に詳しく説明されています。
それらのリソースも有難く使わせてもらいながら、Ethereumに対する理解を深め、いざ必要になったときにスッと出てくるようにしておきたいですね。
それでは、ついに海外進出(?)を果たした、山本慎一郎でした。