Shinichiro Yamamoto

山本 慎一郎

「DX銘柄2025」公開のイメージ画像

「DX銘柄2025」公開

「DX銘柄2025」が公開されました。
今年はどんな企業が選ばれたのでしょうか?

情報処理推進機構(IPA)
プレス発表「DX銘柄2025」選定企業の先進的なDX事例を一挙公開
https://www.ipa.go.jp/pressrelease/2025/press20250530.html

経済産業省
「DX銘柄2025」
https://www.ipa.go.jp/digital/dx/nl10bi000000frb0-att/dx-meigara-report2025.pdf

内容の詳細については、リンク先を見ていただくこととして、今年のグランプリは2社。
「SGホールディングス株式会社」と「ソフトバンク株式会社」でした。

『「SGホールディングス株式会社」ってどこ?』という方には、「佐川急便」と言えば分かるでしょう。
お世話になっている人も多いはずです。

また、プラチナ企業には「株式会社LIXIL」が選ばれました。
昨年のグランプリ企業であり、昨年まで3年連続で選出されていたので、規定通りの選出ですね。

ちなみに、「株式会社LIXIL」は家の設備(キッチンとかトイレとか)を販売している会社です。
私の家のトイレには、LIXILさんのマークがしっかりと描かれています。

さて、ここまで今年のグランプリなどを紹介してきましたが、『そもそもDX銘柄とは何ぞや』という方もいるのではないかと思います。
細かい定義は、前述の資料に譲りますが、一言で言ってしまうと『DXへの取り組みが最高に素晴らしい企業』のことです。
通信業とか銀行業とか、各業界ごとに最も優れた1社(~2社程度)が選ばれ、DX銘柄として公表されます。

グランプリというのは、それらの企業の中でも特に優れた企業です。
業界関係なく選ばれますので、まさに「DXの頂点」とも言うべき企業になります。

で、資料を読んでいくわけですが、DX銘柄に選ばれた各社の紹介があるもんですから、資料が長い長い。
120ページもあるんです。
さすがに全部を読み上げるわけにもいかないので、エッセンスだけご紹介します。

まず、DX銘柄に選ばれるのは、東証に上場している企業だけです。
なので、基本的に企業の経営基盤は盤石です。
資金も人材も設備も、ある程度揃っている企業が前提となります。

どの企業も、DXのガバナンス(どうやって制御するかという方針のこと)をどうするかとか、数年後にどんな状態を目指すのかなどを定め、それに向けての活動を書き記しています。
もっとも、各業界のトップ企業ですから、どこもやってることは似たようなものです。
強いて言えば、細かい数値目標があるかとか、達成を測る指標に明言しているかなどの差がありました。

グランプリに選ばれた企業でも、ここは意識されており、「SGホールディングス株式会社」は明確な指標と具体的な数値を出していました。
一方、「ソフトバンク株式会社」では、具体的な数値目標を掲げない理由を述べながら、それが妥当であると納得させるだけの根拠を示していました。
いずれも、ただ単にDXを強く推進しているだけでなく、その先にある未来像や、ステークホルダー(様々な関係者のこと)への影響までしっかりと考えたものになっていました。

ということで、DX銘柄2025について触れてきました。
いかんせん、大企業が中心なので、私の普段の生活には馴染みの薄いテーマです。
とはいえ、よりDXのゴールに近い位置にいる企業であることは確かですので、DXを進めるうえで意識しておかなければいけない到達点であると思います。
会社を作るつもりは全くありませんが、どこかの企業さんのDXをお手伝いする機会があれば、ガバナンスや達成基準などの選定について参考にしたいですね。
それでは、世界単位のDX銘柄も見てみたい、山本慎一郎でした。

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