
ネットワークスペシャリスト試験の結果
先日、情報処理技術者試験の合格発表がありました。
ネットワークスペシャリスト、無事合格していました。
今回の試験では、午後Ⅱで出題ミスがあるなど、普段とは少し変わった試験となりました。
(もっとも、試験中には気が付きませんでしたが)
私自身の得点は、午前Ⅱが88点、午後Ⅰ67点、午後Ⅱ74点でした。
午後が思ったより低かったなという印象ですが、まあこの程度かなという気もします。
一方、IPAが公開した統計情報によると、ネットワークスペシャリスト試験の合格率は15.4%。
例年14%前後だったことを考えると、気持ち高いぐらいです。
もしかすると、午後Ⅱの出題ミスで救われた人もいるのかもしれませんね。
また、受験者数は11,089人でした。
コロナ禍以降では最多ですが、それ以前と比較すると減少傾向が続いています。
近年はAWSの普及などにより、自前でネットワーク設備を持つ組織も減っているでしょうから、その影響でしょうか。
ついでに、他の試験区分も見てみましょう。
応用情報技術者は、受験者数36,730人でほぼ横ばい。
合格率も23.6%と、平均の範疇です。
次の世代のエンジニアは、変わらない水準で育っているということでしょうか。
ITストラテジストは、受験者数5,327人で増加傾向。
合格率も15.8%と、こちらも増加傾向にあります。
近年のDXなどの動向がプラスに作用しているものと思われます。
システムアーキテクトは、受験者数3,666人で、コロナ禍以降は横ばい。それ以前と比べると減少。
合格率は15.0%で、コロナ禍以降は最低。それ以前も含めると、平均ぐらい。
システムの設計を司る大事な役割ですが、やはり名前の知名度が低いのではないかと思います。
情報処理安全確保支援士は、受験者数14,342人で、コロナ禍以降は最高。それ以前と比べると減少。
合格率は18.3%で、平均的。
AIの登場などでセキュリティに関する意識が再び高くなってきていますし、もうひと伸びしてほしいところです。
ITサービスマネージャは、受験者数2,000人で、コロナ禍以降は横ばい。それ以前と比べると減少。
合格率は15.0%で、コロナ禍以降やや高い状況で推移しています。
webを中心に様々なサービスが増えてきているので、本来は増えるはずなのですが、資格の認知度が低いのでしょうか?
以上が、各試験の状況です。
全体を見通しても、コロナ禍を境に、受験者が減少しているように見えます。
これが、スキルアップの方向性が多様化したことによって減少したのであれば問題ないのですが、単にITの資格に対する価値観が低下した結果なら、少し課題として捉える必要があると思います。
情報処理技術者試験の各資格は、確かにあまり持てはやされることはありません。
特に中小企業では、資格手当などもなく、仕事には何の影響もないところも多いと思います。
ですが、資格試験を通じて勉強したことはとても役に立ちます。
特に、高度試験の午後問題などは、未経験の領域のケーススタディに最適です。
なので、本音を言うと、これから実務に就く人にこそ試験を受けてもらいたいと、私は思います。
一方、私はというと、秋にはデータベーススペシャリストの2週目が待っています。
参考書を読んでみた限り、そこまで大きくは変わっていないようですが、果たしてどうか。
得意な領域だと思っているので、何とか一発合格したいですね。
それでは、去年のリベンジを果たした、山本慎一郎でした。