2025年SAAJ支部合同研究会
システム監査人協会の2025年度支部合同研究会に参加しました。
場所は名古屋ということで、朝一の飛行機で福岡から飛んでいきました。
今回は九州支部代表として、発表もしました。
発表のテーマは「AIエージェントと監査/コントロール」。
最近、急速に広がりを見せている「AIエージェント」について、従来の生成AIとの違いを評価し、どのように監査・コントロールしていくかという問題提起を行いました。
概ね、好評いただけたようで、参加者の方にも「AIエージェント」という新しい「脅威」をご認識いただけたのではないかと考えています。
今回の発表で特にポイントとして挙げたのが、「人間中心」と「アカウンタビリティ」です。
これらは、AIが備えるべき原則として、AI事業者ガイドラインなどで示されている特性です。
「人間中心」というのは、要するに『最終的には人間の意思で動かしなさいよ』ということです。
AIが人間に不利な判定で動いたり、人間の知らないところで勝手に動かないようにしなさいと。
「アカウンタビリティ」というのは、責任です。
何か問題が起きたときに、誰が責任を取るのか。
AIには取らせられません。
人間が責任を取ることになるのですから、その所在をはっきりさせましょうということです。
このような観点で、30分ほどお話させていただきました。
今回、勉強会などで「登壇」するのは初めてだったのですが、改めて、自らの力不足を感じました。
支部の発表としては私がトップバッターだったのですが、その前に、基調講演としてシステム監査人協会副会長の三谷慶一郎さんがお話されたのですが、やっぱりうまい。
資料の作りこみからして違うんですが、お話もちゃんとまとまっているし、タイムマネジメントも完璧。
それでいて、所々にジョークも交えて話されるので、60分が間延びしない。
これはもう、何度も登壇されてきた「歴戦の強者」だと思いました。
(DX動向の説明会などでも登壇されてるスゴイ人です)
今後も、また登壇する機会があるかもしれませんので、色々と力をつけておきたいですね。
その一方、こういった勉強会にはつきものの行事があります。
そう、お酒の席です!
今回、九州支部からは支部長、副支部長、私の3名が参加させていただきました。
先ほど名前を挙げた三谷先生もいらっしゃいました。
結構、フランクな方で、セミナーなどで見たままの感じの方でした。
あと、思ったより背が高いです。
勉強会の翌日、希望者だけ集まってトヨタの産業記念会館を見学したのですが、そのときにスッと立ってらっしゃる姿を見て、180cm近くありそうに見えました。
さて、宴の席ですが、まあみなさんよいお年なので、酒席で乱れるということはありません。
監査のお話が出たり、息子さん・娘さんのお話が出たりと、穏やかなものです。
が、話を聞いてると『山本さん、娘と同い年』なんて言われたりします。
そう。
周りの諸先輩方は、私よりだいぶ経験が豊富な方々なのです。
一周りどころじゃありません。
二周り違います。
そんなもんだから、『次の支部長は山本さんね』などと冗談交じりに言われます。
私としては『経験不足なので……』と逃げているのですが、『先輩のアドバイスがもらえるうちになっておきなさい』と言われると、正論に思えてしまい、苦笑するしかありませんでした。
そんなこんなで、名古屋まで行って、システム監査人協会の支部合同研究会で発表してきました、というお話でした。
大先輩の方々にもかわいがっていただき、とてもよい経験になりました。
なんとか、このご恩に報いれるよう、精進していきたいと思います。
それでは、40歳で若手の、山本慎一郎でした。